イージス・アショアの配備計画停止
2020.06.16
昨日のニュースには本当に驚きました。
早晩新屋への配備は撤回されてどちらか別の候補地に配備されるのかな、と内心で思っていましたので、配備自体にストップがかかるというのは想定していませんでした。
次の配備地についてもう考えなくてよいという安堵の一方で、ではこれまで私たちが主張してきた「国防上の必要性」はどこへ行くのか?という疑問。しかも今回理由に挙げたのは、ブースターの落下制御のための追加経費等であり、それはすでに説明会等で「ブースターの落下は制御でき安全である」と説明されてきたことに反します。私たちはその安全性を前提にして、(配備場所は別として)配備の必要性を主張してきただけに、どういうこと?と困惑するほかありません。
新型コロナウィルスによって、安全保障上の脅威はなくなるどころか増してさえいます。出来て間もない事務所をいきなり爆破してしまうような国がすぐ隣にあるなか、弾道ミサイルなどの脅威にどう備えていくのか、という課題も依然として残されています。
兵器の世界は日進月歩であり、そして専守防衛の原則を堅持する日本では、費用対効果の非常に悪い防衛手段しか持ちえません。新型コロナ対策と並行してどのようなミサイル防衛戦略を再構築するのか。引き続き難題ですが、ひとまず秋田県からその話題は離れていくと思われます。
まだ私たちにはメディア以上の情報が全くありませんので、今日はこれくらいにしておきます。YouTube の方ではかなり本音(文句?)でお話ししていますのでご視聴してみてください。