活動報告(9/2~9/14)【沖縄県との大きな違い】

2024.10.14
県議会教育公安委員会の県外調査で3日間、沖縄県の高等学校や警察施設を視察してまいりました。
まず衝撃だったのは、先生方が『沖縄の子は県外に出たがらなくて…』と困ったようにおっしゃることです。郷土愛の教育や地元ぐらしのメリットPR、などといった努力は不要で、放っておいても出ていかないし出ても帰ってくると。経済水準も所得も秋田よりむしろ低いくらいなのですが、何せ『地元が好きだから沖縄で暮らしたい』のだそうです。
何がそんなに違うのか…
他の県議と同意見だったのが、『おおらかさ』だよなと。町全体に流れている、小さいことをとやかく言わない、みんながお互いを許し合っている(というかそもそも気にしていない)のが当たり前の雰囲気は、秋田とかなり違います。まず若者が多いし、かつて私たちもそうだったように我がもの顔で歩いているのです。人口規模もそう違わず、おそらく地元でも『どこんちの誰』と特定されるのは同じでしょうが、秋田と違ってそれが息苦しさになっていない。
やはり人口減少のファクターX(新たな要因)として、地域の『寛容性』はとても大事だということを肌で感じました。私も中高生の親として、うるさいオッさんにならないように気をつけたいと思います。
もう一つ強く印象に残ったのは、県立嘉手納高校の教育カリキュラムです。先日学んだ『ニューロダイバーシティ』(脳や神経の多様性)を重視した教育そのものが実践されており、生徒が自分で関心のある科目を選び、大学のように好きに組み合わせて授業を受けます。当然かなりの少人数教育(見たところ最少5,6人で先生1人)となるため、国による特別な教員等加配がなされるレアケースなのですが、『どこで何を学ぶかを自ら決める』自主性を育てる理想に近い状態をこの目で見ることができました。