総裁選~党員投票をなぜやらない?

2020.09.06

歴史上はじめて秋田県人が日本の政治トップに立つ。
このことの価値はきわめて大きいことで、私も投票権があるならば菅さんに一票を投じるであろうことは間違いありません。

しかしながら。

それと党員投票の要否とは全く別次元のことで、秋田県連の「党員投票を実施しない」という決定に対して、私は最後まで異論を唱えました。菅さんに満票をもって答えたいという気持ちもわかります。しかしこういう形で決めた満票と、党員投票の結果文句なしで得た満票とでは、どちらに価値があるでしょうか。

そして、他の候補の方に1票でも入ることになったら困るというのであれば、私はそれが(党員による)民意なのだと潔く受け止めなければならないとも主張しました。とかく日本の政治は、制度とか手続きというものに対する軽視が甚だしい。自分の願う結論を実現する手続きを選択する、というのは本末転倒です。意に反する結果に蓋をせず、それを正視しつつ自身を律する謙虚さが政治家には求められるのではないでしょうか。

しかし今回の議論は、本県初の快挙を祝う「情緒」が「理論」を圧倒したものとなりました。もちろん私も菅総理誕生を切望していますが、プロセスとしては残念だと思います。