流山市長に学ぶ

2024.05.31

2016年から6年連続で人口増加率トップとなった流山市(千葉県)。過去10年間で30%も人口を増やした仕掛け人は、アメリカで都市計画コンサルタントとして活躍していた井崎義治市長です。それまで日本の自治体がほとんど活用していなかった「マーケティング」を用い、「母になるなら流山市」という有名なコピーで見事に市のブランディングを成功させ、大量の子育て世帯の転入を実現しています(今も継続中)。

大手民間企業では当たり前の「マーケティング」は、簡単にいうと
① 自らの強み・弱みを分析
② ターゲットを明確化
そのターゲットを深く分析し、商品・サービスの内容を検討
④ 適切な価格設定
⑤ 消費者に届く広告・流通・陳列
を理論的に行い「勝手に売れてしまう仕組み」を構築することです。
流山市の成功事例を学ぶうちに、これこそ私がこれまで行政に対して感じていた、
「誰をターゲットとする施策なのだろう?」
「この施策は本当に県民が喜ぶだろうか?」
「せっかく良い施策なのに知られてない…」
といった疑問をすべて解消するものであることに気づきました。
マーケティングは何も商業に限る話ではなく、人の心をつかみ行動変容を起こすような行政施策にも不可欠なものだと思います。こうした理論的手法で政策を立案・執行することにより、移住促進にも結婚支援にも観光誘客にも、これまでにない大きな成果が残せると確信しています。
先日それを実現した市長に直接お会いし、多くのことを学ばせていただきました。70歳とは思えない歩速と一段飛ばしの階段上り、虚栄虚飾を排した実直な「仕事人」気質、そしてどこまでも成果にこだわるあくなき欲求…心から目標にしたいと思えるリーダーでした。
私もがんばります。