一般質問と答弁の全文⑤コロナ支援策の進捗管理

2020.06.25

【一般質問と答弁の全文⑤コロナ支援策の進捗管理】
次にやや細かい話ですが、新型コロナウィルス関連の支援策の進捗管理について各部長に伺います。冒頭に申し上げたアンケートの自由記述意見で目についたのが、各業界からのマスクや消毒液等物資の不足の声でした。これには5月補正予算で供給が決定されたはずの医療・介護・保育等の現場も含まれていますが、現在の配布状況はどうなっているのでしょうか。特別定額給付金でも再認識された通り、予算案が可決されても、実際に県民の手元に届かないことには何の効果もありません。この件に限らず一般的な話として、予算成立後、実行に入った段階でいかにスピーディに支援策を届けきるか、そこの監督体制はいかなる状況なのか、教育長、産業労働部長および健康福祉部長に伺います。

(健康福祉部長答弁)
マスクについては、需給がひっ迫している状況の中で、クラスターの発生防止に向けて、施設等へ早急に配布する必要があったことから、県では、先月、サージカルマスク300万枚を独自に調達し、医療・福祉関係の約4,400施設に配布しております。
また、県内の縫製業者で組織する団体に布製マスク七万枚を発注し、今週中に高齢者や障害者関係施設に配布を終える予定となっております。
消毒用エタノールについては、国の調整で製造販売業者から医療・福祉施設に優先供給する仕組みにより、これまでに2万1,000リットルを確保し、約2,000施設に順次供給しております。
現在、マスク等の需給状況は改善されてきておりますが、今後の第二波に備え、引き続き施設の在庫状況等を把握しながら、適切に対応してまいります。

(産業労働部長答弁)
休業要請等に係る協力金については、6月15日で申請の受付を終了し、最終的に6,896件の申請をいただいており、申請を受理してから一週間程度で振込みを行っております。
また、5月1日より開始した無利子・無保証料の制度融資については、6月12日現在で、462億円を承諾しており、申込みから一週間程度で資金供給しております。
さらに、6月10日より申込みの受付を開始したプレミアム飲食券については、18日現在で
1,616店舗が加盟し、78万枚を超える申込みがあり、15日から飲食店での利用が開始されたところであります。
事業の執行に当たっては、スケジュール管理の徹底や、迅速かつ簡素な事務処理に努め、市町村や関係機関と協力し、各種支援を速やかに事業者にお届けできるよう取り組んでまいります。

(教育長答弁)
はじめに、新型コロナウイルス関連の支援策の進捗管理についてでありますが、県立学校における保健衛生用品の購入に関しては、手指用のアルコール消毒液が手に入りにくい状況であることを鑑み、県内の酒造会社が製造した高濃度エタノール製品を一括購入し、各校への配付を終えたところであります。
また、特別支援学校のスクールバス増便については、対象となるすべての学校において、6月8日から運行されており、乗車する児童生徒の少人数化により、登下校時の三密回避と保護者の送迎に係る負担軽減が図られております。
高等学校への冷房設備の設置については、各校で、入札等の手続きを進めており、夏季休業中の供用開始を目指しているところであります。
県教育委員会といたしましては、引き続き、各校と連携した関連予算の迅速な執行により、感染防止対策の徹底に努めてまいります。