秋田を、日本一持続可能な県に。
〉〉〉秋田県の目指すべき姿

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全ての子どもがのびのびと

〈 教育政策 〉
※11月15日現在/全県各地で皆様のご意見をお聞きしながら、さらに肉付けしていきます!

自然豊かな秋田で大らかに育つ子どもたちに、秋田らしく素朴で健全な教育を提供し、自己肯定感と自主性を育みます。「脳や心のつくりがそれぞれ異なるのは当たり前のこと」という基本認識のもとに、可能な限り多様な教育手段を整え、秋田の宝物である子どもたちを一人も取り残すことなく大切に育てます。

また入試や偏差値ばかりを重視する詰め込み型・過保護な教育は極力控え、スポーツ・文化部活動や自然体験なども通じ、自発的に取り組む姿勢や自ら判断して生き抜く力を育てます。

一方で、公立高校等ではすでに始まっているデジタル教育をさらに進化させ、新しい時代を生き抜いていけるデジタルスキルとマインドを育成します。また国際教養大学等との連携を強化し、子どもや地域社会と留学生等との接点を増やすことでグローバルマインドを育てます。

学校へ行けない子どもたちには多様な学びの場を確保するとともに、スクールソーシャルワーカーの活動を強力に支援し、虐待や貧困、ヤングケアラーなど悩みを抱えるすべての子どもたちに寄り添った温かい教育を提供します。

みんな違って当たり前、大事なのはモチベーションUP

「人の脳の作りはそれぞれ異なるものである」という考え方を教育現場にもさらに浸透させ、画一的な管理教育の色彩を可能な限り抑えて、多様性への理解と寛容な心を養います。学習については「自ら学びたいという気持ちをどうやって引き出すか」という観点をいま一度重視し、児童心理学等の理論を現場でも実践できるスキルを高めます。

自然体験等を通じた「生き抜く力」の教育を重視

スマホの普及や「社会の過保護化」によって子どもたちのリアルな体験の機会が減少しています。さらに近年は経済格差が拡大し、家庭の経済状況の違いによる「体験格差」も広がっています。全ての子どもたちが、多様な実体験を通じて自己肯定感や生き抜く力を養えるよう、公教育等における自然体験をさらに充実させます。

保育の現場の声を受け止める

小規模化による経営悪化、保育士の不足、障害児保育の困難さ…保育の現場からは悲痛な声が上がっています。秋田の宝である子どもたちの育つ場所には、先生たちの笑顔があふれていてほしい。国の子ども政策によるところは大きいものの、自治体独自の取り組みの違いから住む場所によって大きな格差が生じないように、県としても主体性をもって支援を検討してまいります。

子どものスポーツの機会を確保する

少子化のため、スポ少や部活動など子どものスポーツ機会に大きな制約が生じています。秋田市中心部等は別として、ほとんどの地域では子どもも指導者も深刻な不足状態ですが、その状況や考え得る対応策は市町村ごとに大きく異なります。まずは市町村ごとの取り組みをしっかり県として支援し、子どもたちのスポーツの機会を守ります。

AIU生と県立大生にもっと活躍の場を!

その教育内容が内外から高く評価されている両大学。優秀で活動的な大学生たちにもっと秋田で活躍してもらいたい。特にAIU(国際教養大学)は交通の便が悪く、これまで学生の行動を制約していました。まずはAIUと秋田駅間の直通バスを運行し、留学生を含むAIU生が秋田市中心部や県内各地へ周遊しやすい環境をつくります。県立大学は県内産業と密接にかかわる学科編成となっているため、地元企業や新規ベンチャーと力を合わせ、秋田の課題をチャレンジングに解決できるよう全力で応援します。