秋田を、日本一持続可能な県に。
〉〉〉秋田県の目指すべき姿

5
心のかよった医療・福祉政策を

〈 医療・福祉政策 〉
※11月15日現在/全県各地で皆様のご意見をお聞きしながら、さらに肉付けしていきます!

県民のみなさんがより積極的に健康づくりに取り組めるような仕組を構築するとともに、病気や障がいを抱えていても、住む場所に関わらず自分らしく生きていけるような医療・介護・障害福祉サービスを提供します。

その際、将来人口推計や必要病床数の推移を考慮し、中長期的な視点で持続可能なサービス提供体制を整備することに留意します。基本的には現行の県医療保険福祉計画、老人福祉計画および障害者計画等を継承し、県医師会等の関係機関と緊密に連携しながら、中長期的なサービス提供体制の構築や医師・看護師・介護関係職員等の不足・偏在の解消などの取り組みをさらに継続します。

一方、現行制度の隙間にあって救いきれていない方々にもしっかり光を当てるとともに、福祉行政の現場においてもより親身な対応を心がけることを徹底し、誰一人取り残さない、心のかよった医療・福祉政策を進めてまいります。

近年増加しているお一人暮らしのお年寄には特に目を配り、決して孤立させることのないような方策を、新しい技術も活用しながら研究します。

県民みんなで健康づくり

子どもを含めた全世代・全地域・全職域での健康寿命延伸の取り組みを継続して進めます。各市町村での成功事例で可能なものは横展開し、できる限り多くの県民を巻き込んで行動変容を起こせるような、成果の出る健康づくり運動を研究・実行します。そのためには「楽しく、自発的にやりたくなる」ことが大切。歩数の増加策やスローエアロビクスなど様々な取り組みが広がるよう支援します。

分煙環境の整備による受動喫煙防止

発がんリスクを高める受動喫煙を防止するため、徹底した分煙環境の整備を進めます。吸う人も吸わない人も幸福に暮らせる寛容な社会を実現するため、科学的エビデンスに基づいた対策を心がけるとともに、禁煙を希望する方への支援も継続して行い、健康寿命の延伸をめざします。

子どもの貧困対策

経済的理由によって栄養状態が悪い、勉強やスポーツに打ち込めないといった子どもたちを見逃さず、可能な限り温かい支援を届けます。他県と比べて公的関与が弱く、民間団体の使命感に頼っている分野があるならば改善し、フードバンクや子ども食堂などの取り組みにはこれまで以上に力を注ぎます。

医療的ケア児者と支えるみなさんへの手厚い支援

重い心身障がいを抱える医療的ケア児者とそのご家族は、24時間365日気の休まらない日々を送る方も少なくありません。その大変さを真に理解し寄り添うために、医療的ケア児支援センターをはじめとする各種支援体制を拡充し、支援の実効性を高めます。

自閉症スペクトラム障がいへの理解促進と人材育成

大きな音に過敏、特定の何かに強いこだわりがある、など症状が千差万別である自閉症スペクトラム障がい。その方の特性に応じた適切な対応によって改善が期待できるものですが、専門的な知見を持つ人材が県内にはまだまだ足りません。そうした専門人材を育成することによって、各施設での対応をレベルアップします。